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2023/10/06

レビュー記事

【Experts Review ∥ the engy 】: ベイヤーダイナミックをバンドで使用しているthe engyのライブ現場を取材@渋谷WWW


自分の声の太さというか、マイク通した後の太さに驚きました。”

ベイヤーダイナミックとの出会いについて教えてください。

山路洸至(Vo):まさに今日ライブをするここ渋谷WWWで2019年にワンマンをしたんですね。その時に初めてゴエモン(中嶋優)さんにPAをしていただいてその時に使ったのがTG V70だったんです。それで歌ってみて、自分の声の太さというか、マイク通した後の太さに驚きました。僕は結構耳で合わせるタイプなので、例えば今のこの声(喋り声)で喋ってても、返しの音とかマイクを通った音が、LOWが削られていた場合に「今日LOW出てないんだ自分」って思ってしまうんですよ。TG V70に出会うまでは無理にLOWを出そうとしたりとかニュアンスをつけようとしたりとかして、ライブ中すごく歌いづらいことがあったんですけど、TG V70を使ったときにそこが「すとーんと」出てくれるので、「あっ、今の自分の声でいいんだ」ってなったのが一番の衝撃でした。そこが自然に出ていると歌に集中できるじゃないですか。そのあと自分でTG V70を買って、いろんな会場で試してみたんですけど、芯の部分の低いところ/深いところみたいなのがどのモニターでもかなり気持ちよく出てる気がして、会場による差とかを歌に関しては感じませんでした。LOW部分の輪郭がちゃんと出るのでメロディーラインを作りやすいですし、どのPAでもどの環境でもこのマイクが自分の声をしっかり作ってくれるような感覚です。「TG V70を通してこの声ってことは今日は出てるぞ」って確認ができます。

「サウンドの近さ」と「LOWの輪郭」が圧倒的に違う

TG V70の推しポイントは?

山路洸至(Vo):一番自分が感じるのは「サウンドの近さ」と「LOWの輪郭」が圧倒的に違うところです。モニターから返ってくるスピーカーを通して出た時の「ぱつっ」ってのが近いです。でもまさにダイナミックって感じの「ぱつぱつ感」ではない、ちゃんと空気を含んだ近さみたいな感じが非常に凄くて、プラスLOWの輪郭が自分の声に合ってるとすごく感じます。音程のとりやすさに関しても、僕が結構ブルーノートっていうか、気分で上いったり下いったりするんですけど、その倍音みたいなところまでしっかり拾って返してくれるので、外れてる外れてないかがすごくわかりやすいです。

バンドサウンドの中でも自分の声が埋もれないっていうのもポイントですね。音像が近いし、くっきり見えるし。リラックスしたほうが低音が出るんですけど、そこにパワーを入れなくてもリラックスしたままちゃんと聞きとれるマイクです。自分の声はガラガラした要素がHIGHの方にあって、そういう部分のぱつっとした/がりっとした輪郭みたいなものがあるんですけど、LOWがぼわぼわした低音じゃなく輪郭があるのでHIGHのほうも聞きとりやすいです。

スネアの欲しい音がすんなり入ってきてモニタリングしやすい

バンドで使用しているドラムマイクセットについても教えてください。

さかゐゆうと (Dr) : ゴエモンさんがPAで持ち込んでいるときはベイヤーのマイクセットでとっていることが多いので結構つかっています。僕はドラマーなのでモニターでしか聞くことができないのですが、スネアが一番違いがわかりやすいかなって思います。他メーカーのマイクを使うときもあるのですが、その時は必要以上の音が聞こえるイメージがあるんですね。ただベイヤーのマイクを使っているときは、もちろんゴエモンさんの腕もあるのでしょうが、スネアの欲しい音がすんなり入ってきてモニタリングしやすいです。あと、取り付けがすごく便利そうで、セッティングもしやすい上に、スネアの打面を邪魔しなくてやりやすいです。あとライブ後に音源を聞き直すとベイヤーセットを使ってる時の方がめちゃくちゃ綺麗に録れている印象があります。

“音に関しては自分の理想としては洋楽の要素は大きい”

the engyが求めてきたサウンドとは?

山路洸至(Vo):洋楽を結構たくさん聞いてきたので自然とそういう音像を求めるようになりました。展開とかメロディーの感じとかでは邦楽に寄せるときもあるんですけど、音に関しては自分の理想としては洋楽の要素は大きいです。自分たちのレコーディングエンジニアもそういった点に共感してくれて、海外の音に勝てるように「挑戦しようぜ」って感じで音像を作っていってる感じです。ベイヤーのヘッドホンも買って、海外ではどのように聞いてるのかなって理解するためにもベイヤーに触れています。

重心の捉え方が、いまひとつ洋楽っぽくなりきらない悩みがある人は絶対ベイヤーがはまる

どういったバンドやアーティストにベイヤーを勧めたいですか?

山路洸至(Vo)洋楽サウンドを求める方にお勧めです。僕の感覚的な話なんですけど、洋楽と邦楽で一番違うなって感じているのが音の重心がどこにあるかってところかなって思ってて、洋楽ってやっぱ重心が低い気がしてるんですよ。キックが重要な曲ってあるじゃないですか。邦楽でキックが大きい曲っておもいっきりダンスっぽい曲とかトラップっぽい曲とかのイメージがあって、ポップではいろいろある要素の中でキックっていうのがあるなって印象です。洋楽ではキックが目立ってなくてもこのキックさえあればノレるみたいなキックが結構あると思ってて、そういう重低感というか、そこの重心のとり方が一番洋楽と邦楽で違うなと感じてます。なので自分でサウンドを作るときもそこを取り込みたかったんですよ。ボーカルをかなり大きく出しているんですけど、それでもぶれない重心というか、そういうものを作りたかったんです。ヘッドホンを含めベイヤーだとそれが作りやすいなって非常に思いました。声のLOWが、ちゃんと輪郭がでていないと、声だけでもっていってる曲もあるのでしゃばしゃばに聞こえてしまうところとかも、ライブでもTG V70でだせばちゃんと重心を下に下げてくれると思います。そこの重心の捉え方が、いまひとつ洋楽っぽくなりきらない悩みがある人は絶対ベイヤーがはまると思います。


the engy | プロフィール

京都発のロックバンド。山路のスモーキーかつブルージーな歌声とソウル、ヒップホップ、ダンスミュージック、エレクトロニックなどあらゆるジャンルを取り込みつつ、緻密に構築されたトラックメイクとロックサウンドが特徴。

HP: https://www.theengy.com/

Twitter : https://twitter.com/the_engy

Instagram : https://www.instagram.com/the_engy/?hl=en


TG V70の製品情報はこちら

● 主な適応楽器

ボーカル

● 主な使用環境

ステージ/スタジオ

● 特長

・非常に解像度の高い、パワフルなサウンドのプロフェッショナルライブボーカルマイクロホン

・ハイパーカーディオイド特性による優れたハウリング耐性

● マイク周波数特性

25 – 18.000 Hz