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2024/04/05
【Experts Review】NoGoD団長が先行予約販売がスタートしたばかりの100周年限定モデル DT 770 PRO X Limited Editionをレビュー
普段からbeyerdynamicのモニターヘッドホン「DT 990 PRO」を愛用している人気HR/HM バンドNoGoDの団長(Vo.)に先行予約販売がスタートしたばかりの100周年モデル「DT 770 PRO X Limited Edition」を使用頂き、レビューを頂きました。
“めちゃくちゃフィット感・装着感がいいのを着けた瞬間に実感しました。”
今回の100周年モデル、第一印象はいかがでしたか?
NoGoD 団長:届いてすぐに、普段の自分の作業スペースで装着してリスニングとレコーディング用途で、インターフェースにつなげて試してみました。まず大前提として、「着け心地がめちゃくちゃ良い」点。 これはとにかく凄かったです。そこがまずヘッドホンする上で、最重要だと思っています。今(インタビュー中)、自分がつけているこの DT 990 PROよりもさらにヘッドバンド部分とかがさらに快適なフィット感になっていて、めちゃくちゃフィット感・装着感がいいのを着けた瞬間に実感しました。
“眼鏡をしてても密閉感が崩れないのに、疲れない最高の装着感。密閉型の究極系だなと思いました。”
密閉型のヘッドホンって、基本的にレコーディング用途で「しっかり音が近く聞ける」っていうのは大前提なんですけど、ほとんどの密閉型ヘッドホンって着けてて疲れるということが第一にあるので、それがこの100周年モデルに関しては全くないですね。
普段から使っている、 DT 990 PROの着け心地がすごく好きで、今全てのヘッドホンの基準が「この着け心地」がスタートなんですよ。DT 990 PROより着けやすいか、長時間使えるかどうかで判断しているんですけど、この100周年モデルの装着感はDT 990 PRO以上と感じました。
もちろん密閉型なので多少側圧みたいなのはありますけど、基本的にヘッドバンドのフォームと耳を覆う感じがずば抜けてよく、そして自分の場合、眼鏡をしたままでも疲れない!
眼鏡をしたまま家で作業することが多いので、眼鏡をしたままって必須なんですよ。自宅でコンタクトをしたい人なんていないじゃないですか?(笑)眼鏡をしてても密閉感が崩れないのに、疲れない最高の装着感。密閉型の究極系だなと思いました。他のヘッドホンはあんま使いたくないかくらいフィット感・装着感は好きでした。
“聴覚上、アタック感がめちゃくちゃいいので爆音出さなくても音がはっきり抜けて聞こえて、長時間作業しても疲れない。”
100周年モデルのサウンドに関してはいかがでしたか?
NoGoD 団長:サウンドに関しては、まずアタックが強めなのをまず感じました。ドラム、ギターとかのアタックが非常に抜ける感じで、バンドの録音にめちゃくちゃいいなと思いました。
ボーカル録りの時も少ないボリュームでアタックが出てくれるので歌いやすいんですよ。録音するとき、自分の場合あんまりヘッドホンのボリュームを上げないんですけど、上げないとしっかり聞こえないヘッドホンって多々あって、上げると全部うるさいし上げないとアタック感が抜けなくてノリが出ないってのがあったのですが、100周年モデルに関しては、ボリュームを下げてても十分聞こえるんです。
「着け心地が良いから、物理的に長時間着けてて疲れない」「聴覚上、アタック感がめちゃくちゃいいので爆音出さなくても音がはっきり抜けて聞こえて、長時間作業しても疲れない」ので、ものすごく優秀だと思いました。
いつも使っている密閉型のヘッドホンだと解像度がそこまでないのでボリュームを上げがちだし、普通の密閉型って耳との距離が近すぎるので、この100周年モデルはヘッドホンの形上、少しだけ距離を保ってくれるので耳がつぶれなくて、結構助かります。
ルームがありすぎると密閉型の意味がなくなってしまうので、そこの構造的なバランスが絶妙にいいところにあって、ボリュームを下げててもしっかり鳴ってくれる距離感を保ってくれるヘッドホンだと思いました。とにかく疲れない!これに限ります(笑)
“リズムの輪郭がはっきりみえるし、歌も弦楽器もアタックがはっきり見えるので並べやすいですし、ぶっちゃけミックスでも使える万能なツールだなと思いました。”
NoGoD 団長:また、ドラムの音の分離が良かったのと、アタックが強かったのは大きなポイントですね。キック、ハイハット、金物系がしっかり見えるので、ここまで見えるヘッドホンはあまりこれまで出会ったことがないです。繰り返しにはなりますが、物理的、聴覚的両方の側面で長時間作業にあたれるっていうのはすごいなと感じます。
バンドでもEDM系でもリズムの輪郭がはっきりみえるし、歌も弦楽器もアタックがはっきり見えるので並べやすいですし、ぶっちゃけミックスでも使える万能なツールだなと思いました。定位もわかりやすく、分離とアタックがいいので、いったんこの100周年モデルでミックスしてしまって、最後にDT 990 PROで確認するみたいなやり方もありだと思います!
ヘッドホンとしてあってほしい要素が全部備わっていて、余計なとがり方していないんですよね。すべてがちょうどいいというか。装着感は異常なほどよかったですが(笑)。
【プロフィール|NoGoD 団長】
2005年結成、2010年にメジャーデビューを果たした、ヴィジュアル系HR/HMバンドのボーカル。
NoGoDバンド創設者であり、NoGoD楽曲の大半の作詞を担当。日本語詞に拘わり、独特の世界観を描く。ライヴでの愉快なMCにも定評があり、バンドのフロントマンたる存在感を醸し出している。普段は、DT 990 PRO を使用している。